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鳳凰三山の風景(編集長撮影)

Mountain Guide | 南アルプス

鳳凰三山 登山ガイド|青木鉱泉ルートの日帰りコースタイムと大展望

難易度・ルート概要
上級

青木鉱泉を起点に、名瀑の連なるドンドコ沢を登って地蔵岳・観音岳・薬師岳の3座を踏む周回ルート。

  • 地蔵岳2,764m
  • 観音岳2,841m
  • 薬師岳2,780m
標高
2,841m
コースタイム
青木鉱泉起点の周回 約12時間13分(編集長の実測・休憩込み)
ベストシーズン
7月〜10月(盛夏〜紅葉。残雪期は上部の滑落に注意)
距離
15.5km
累積標高
2,081m
駐車場
青木鉱泉の登山者用駐車場(起点)
0:00経過0.0km1,106m
標高プロフィール編集長のGPX実測 ・ 沿面距離15.6km
起点観音岳 2,841m樹林帯の急登(序盤)(クリックで拡大)ドンドコ沢の名瀑(クリックで拡大)樹林を抜け、展望の稜線へ(クリックで拡大)稜線から望む残雪の白峰三山(クリックで拡大)地蔵岳のシンボル・オベリスク(クリックで拡大)残雪の南アルプス主稜線(クリックで拡大)花崗岩の白砂が広がる鳳凰の稜線(クリックで拡大)最高峰・観音岳からの展望(クリックで拡大)観音岳周辺の大パノラマ(クリックで拡大)薬師岳へ向かう稜線にて(クリックで拡大)地蔵岳薬師岳1,1003,00007.815.6 km起点観音岳 2,841m樹林帯の急登(序盤)(クリックで拡大)ドンドコ沢の名瀑(クリックで拡大)樹林を抜け、展望の稜線へ(クリックで拡大)稜線から望む残雪の白峰三山(クリックで拡大)地蔵岳のシンボル・オベリスク(クリックで拡大)残雪の南アルプス主稜線(クリックで拡大)花崗岩の白砂が広がる鳳凰の稜線(クリックで拡大)最高峰・観音岳からの展望(クリックで拡大)観音岳周辺の大パノラマ(クリックで拡大)薬師岳へ向かう稜線にて(クリックで拡大)地蔵岳薬師岳1,1003,00007.815.6 km
ルート全体図地理院地図に編集長のGPS実測ルートを表示 ・15.6km

出典:地理院タイル(国土地理院) / ルートは編集長のYAMAP活動記録(GPX)の実測。スクロール拡大は地図クリック後に有効。

Location & access

所在地山梨県 韮崎市・南アルプス市(南アルプス・鳳凰山地)
登山口青木鉱泉/山梨県韮崎市(青木鉱泉)35.7137, 138.3530Google Mapで開く →
アクセス車:中央自動車道・韮崎ICから青木鉱泉へ。公共交通の便は少なく、車利用が現実的です。
山頂35.7019, 138.3047地図で見る →

座標は編集長のGPSログ(実測)の起点・山頂地点です。

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Editor's note

編集長のレビュー

編集長
編集長
登った日:2026-10-05

鳳凰三山は、地蔵岳・観音岳・薬師岳の3座をつなぐ南アルプスの稜線歩きです。なかでも青木鉱泉を起点とするドンドコ沢ルートは、南精進ヶ滝・白糸ノ滝・五色の滝と名瀑が連続する変化に富んだ道。そのぶん序盤から急登が続き、距離・標高差ともに大きいため、日帰りは健脚・経験者向けで、一般には小屋泊が現実的です。

2026年5月19日の山行の動画では、この3つの滝にそれぞれ立ち寄っています。南精進ヶ滝では、岩を登るルートを上がりきった先で滝を眺めています(動画 13:36)。白糸ノ滝については、静岡県にも同名の滝があるが、ここは南アルプスの滝だと説明しています(動画 15:52)。五色の滝は往路のルートから少し下った位置にあり、訪れたときには虹がかかっていました(動画 18:38)。

核心は登りの長さと、地蔵岳のシンボルであるオベリスク。てっぺんへはロープが要り一般には登りませんが、花崗岩の大塔を見上げるだけでも圧巻です。地蔵岳から最高峰の観音岳へは意外に登り返しがあるので、体力を残して進みたいところ。晴れれば観音岳から富士山、北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳までぐるりと見渡せます。

編集長は北杜市の自宅から毎日この稜線を見上げ、「いつか」と思い続けてきました。暗いうちに歩き出し、狭い岩場と迷いやすい区間に気を遣いながら登り切ったとき、南アルプスが丸ごと見える贅沢な縦走だと心から感じた一日でした。

日帰りはとにかく無理をしないこと。早出を徹底し、下山時刻に余裕が持てないなら鳳凰小屋などでの1泊を選んでください。体力と経験に応じて、ルートと日程を組むのが安全です。

Routes

ルートを選ぶ

青木鉱泉(ドンドコ沢)ルート

周回
難易度
上級
参考時間
約12時間13分(編集長の実測)
日帰り
日帰り可・健脚向け

南精進ヶ滝・白糸ノ滝・五色の滝と名瀑が連続する変化に富んだ道。そのぶん急登が長く、距離・標高差ともに大きい体力勝負のルート。編集長もこのルートを日帰りで歩きました。

夜叉神峠ルート

往復・縦走
難易度
中級
参考時間
1泊2日が一般的
日帰り
小屋泊推奨

滝の見どころは少ないものの、樹林帯と稜線が歩きやすく、南御室小屋などを使った小屋泊の計画が立てやすい王道ルート。体力に応じて選びやすいのが利点です。

Editor's record

編集長の実測タイム

編集長が実際に歩いたときの行程です(動画の記録より)。コースタイムの目安にどうぞ。

  1. 04:20青木鉱泉を出発(まだ暗くヘッドランプ)
  2. 06:00南精進ヶ滝。沢沿いに名瀑が続く
  3. 07:20白糸ノ滝(標高およそ2,000m地点)
  4. 08:11観音岳に登頂。最高峰から富士山・白峰三山の大展望
  5. 08:30薬師岳。地蔵・観音・薬師の3座を踏破
  6. 夕方周回して青木鉱泉へ下山(合計およそ12時間13分)

History & culture

歴史と文化

鳳凰三山は、地蔵岳・観音岳・薬師岳という仏に由来する三つの峰からなり、古くから信仰を集めてきた山です。山名の由来には諸説あり、地蔵岳に屹立する尖塔「オベリスク」を鳳凰のくちばしに見立てた説や、この巨岩を大日如来になぞらえた『法王山』が転じたとする説などが伝わります。

地質的にも特別な山です。茶褐色の岩が多い南アルプスにあって、鳳凰三山は甲斐駒ヶ岳と並ぶ数少ない『花崗岩の白い山』。足元に広がる白砂と、風化した花崗岩の岩峰群が、独特の明るい稜線をつくります。地蔵岳のオベリスクは近代登山の父ウォルター・ウェストンが明治後期に初登したと伝えられ、頂部はロープを要する岩登りのため、いまは一般には登られていません。地蔵岳と赤抜沢ノ頭との鞍部『賽の河原』には数多くの石地蔵が並び、子授けの信仰が今に残ります。

初夏から夏にかけては、鳳凰の名を冠した希少な高山植物ホウオウシャジン(環境省レッドリストの絶滅危惧種)が花をつけます。麓の北杜から毎日見上げるあの白い稜線に、こうした物語が重なっていると知ると、同じ一歩が少し違って感じられるはずです。

編集長の登山ギアが気になる方へ1年間の山行で本当に役立った道具を動画で紹介しています

Photos

編集長が撮った風景

すべて編集長が実際の山行で撮影した写真です。タップで拡大できます。

FAQ

よくある質問

鳳凰三山は日帰りで登れますか?
青木鉱泉からの周回は編集長の実測で12時間13分の長丁場でした。健脚なら日帰りも可能ですが、一般には鳳凰小屋などで1泊するのが安心です。いずれにせよ早出は必須です。
青木鉱泉ルートと夜叉神峠ルートはどう違いますか?
青木鉱泉(ドンドコ沢)ルートは南精進ヶ滝・白糸ノ滝・五色の滝など滝の見どころが多い一方、急登が続き体力を要します。夜叉神峠ルートは滝はほぼありませんが、比較的歩きやすいのが特徴です。
地蔵岳のオベリスクには登れますか?
オベリスクのてっぺんへはロープが必要で、一般登山者には推奨されていません。下から見上げるだけでも十分に見応えがあります。近代登山の父ウォルター・ウェストンが明治後期に初登したと伝わる象徴的な岩峰です。
鳳凰三山の最高峰はどれですか?
観音岳で、標高2,841mです。地蔵岳・観音岳・薬師岳の3座を縦走しますが、地蔵岳から観音岳へは登り返しがあるため、体力を残して歩くのがおすすめです。
初心者でも鳳凰三山に登れますか?
距離・標高差ともに大きく、岩場や道迷いしやすい区間もあるため、中級〜上級者向けです。まずは他の山で経験を積み、できれば小屋泊の日程で臨むと安心です。

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